これまでのスポーツフード市場は、トップアスリートやボディビルダー向けのプロテイン製品が中心であったが、最近は、“筋肉の維持・向上”をテーマに美容やダイエットにも通じる製品や、加齢に伴う筋肉量の減少(サルコペニア)予防を目的とした中高年向けの商品開発が活発化しており、スポーツフードの裾野が拡大してきている。さらなる拡大のためには、たん白摂取の重要性について啓蒙が進められることが求められる。本稿では、スポーツフードおよびスポーツニュートリション分野で用いられる素材の動向を中心にみていく。
~裾野の拡大が顕著に~
ここ数年ランニング、ウォーキング、サイクリングなどがブームになっているように、高まる健康志向を背景に健康維持や抗メタボ・ダイエットを期待して生活の中に適度に取り入れたいと考える人は多い。
わが国のスポーツ市場は、アスリートやボディビルダーというコア層向けの筋肉増強を訴求したプロテイン製品を中心に市場形成がなされているが・・・
スポーツフードの開発動向
次に、わが国におけるスポーツフード、特に、スポーツ愛好家や中高年、ウエイトコントロールを目指す女性に向けた製品の開発動向についてみていく。
「ザバス」や「ヴァーム」ブランドを展開する明治では・・・
【素材メーカー各社の動向】
■プロテイン
■ペプチド
●乳ペプチド
●グルタミンペプチド
●カルノシン・アンセリン
●コラーゲンペプチド
■アミノ酸関連
●HMB
■L-カルニチン
■共役リノール酸(CLA)、中鎖脂肪酸
■その他
●ヘム鉄
●ポリフェノール