食品衛生の基本は、製造ライン、施設の雰囲気殺菌、人の手指、食材などの除菌・洗浄の徹底が必要となるが、一方で食品の安全性を求める声の高まりの中、薬剤の多用を懸念する声も多い。
このような中でオゾンは、「既存添加物名簿」に含まれていることに加え、殺菌力・酸化力が高くしかも過剰なオゾンは酸素に戻るため二次汚染を招く恐れがなく、残留の心配や環境への負担の少ないことで注目されている。さらに、インフルエンザやノロウイルスなどに対する抗ウイルス効果についても各社でエビデンスの集積が進んでいる。ただ、オゾンに対する正確な理解は意外にされておらず、まだその効果を十分利用されているとは言えない。
本稿では殺菌・洗浄機能、さらに消臭などで利用が進むオゾン応用装置各種とソリューションを紹介する。
●洗浄・除菌での利用が広がるオゾン水アプリケーション
・ミネラルウォーター製造ラインのペットボトル容器及びキャップの殺菌・洗浄に最適な「MCFOZ型高濃度オゾン水製造装置」
●脱臭用途で導入が進むオゾンガスアプリケーション
・水ミストとオゾンガスによる調理排気の脱臭システム「ハイキクリーン」
●紫外線及び紫外線ランプのオゾンの応用製品
・オゾンとUVとの併用による促進酸化処理(AOP)技術を応用した水殺菌装置「UZON」
・昼間は紫外線による空気殺菌、夜間はオゾンガスにより室内の脱臭・殺菌を行う「バイオクリーン」