食品安全マネジメントシステムはGFSI承認規格の登場でさらに新しい局面を迎えている。食品業界では、05年に発行されたISO22000が普及し始めていたが、食品の国際流通に大きな影響力を持つGFSIが食品安全確保のためのベンチマーク規格としてFSSCやSQFなどを掲げ、サプライチェーン全体での活用を呼びかけ始めたことで、GFSI承認規格が大きな影響力を持つようになった。特に国内では日本コカ・コーラがサプライヤーへGFSI認証規格の要請をしたことで注目を集め、それに続くGFSI参加の大手流通、メーカー、外食などの動きが関心の的となっている。本稿では、食品安全マネジメントシステムの国内の現状と今後を探る。