旧分析展と科学機器展が2010年に初めて合同開催となってから、3回目の今年は新たな統一名称として“JASIS”と名づけられ、9月5日~7日に幕張メッセで開催された。
JASISとはJapan Analytical & Scientific Instruments Showの頭文字をとったもので、「日本発―From JAPAN」の分析技術で世界の科学技術の発展に貢献するという想いが込められているという。
また2012年の同展のキャッチフレーズである「未来発見。―Discover the Future―」は、日本ならではの高度で繊細な技術やモノづくりの発想があふれる場所であることと、分析技術のアジア最大の展示会として、イノベーションを生み出し将来のビジネスにつながる発見がある場所であることを意味しているという。
今年の出展規模は421社、1,344小間と昨年を上回り、文字通りこの分野の展示会としてアジア最大規模を誇る。併催する新技術説明会は337テーマとこちらも過去最高を記録し、出展各社の意気込みが感じられる。
会場内では「やさしい科学機器入門講座」やあらゆる展示分野を支えてきたマザーツール・機器/技術の文化的価値を評価し、後世に伝える「分析機器・科学機器遺産コーナー」を設置。
また分析・科学機器の将来の方向性を示す特別企画展示「未来発見」コーナーでは、「安全・安心(食品・環境)」「マテリアルサイエンス」「ライフサイエンス」の3つのテーマについて、日本が世界に誇る最新技術を紹介するパネル展示が行われた。
本稿では、出展企業の中から食品分野に提案する一押し製品を紹介してもらった。
【注目の出展企業】
○品質・安全性分析で活躍する機器&ソフト
○水分吸着・脱着等温線の迅速測定に時間変化測定機能搭載
○ワールドワイドな研究者に使われている、ポータブルGC/MSシステム
○KRÜSSの高性能接触角計、表面張力計、泡試験機を紹介
○迅速・簡便なたん白質分析を可能にするデュマ法装置
○“新製品”全自動ケルダールはじめ各種前処理装置を展示
○分析から評価まで先端ソリューションをトータルで提案