食品工場の衛生管理は、HACCPへの対応や洗浄・除菌剤の普及、洗浄適性に優れた構造設計を採用した装置の登場などもあり、飛躍的に効果を上げている。一方、異物混入対策に関しては、金検、X線などの検査装置導入が進み、深刻な事件こそ減っているものの、虫は毛髪などと並び、依然、異物混入事例のトップに挙げられる要因の一つだ。
混入異物の中でも、虫は食品工場に侵入しようとし、さらに繁殖する可能性がある点も他の混入異物とは決定的に異なる。虫そのものはおおむね健康を損なう要因とはならない(種類にもよる)ものの、消費者が受ける不快感、供給企業の品質管理に対する不信感は大きい。不評が口コミで拡大すれば、事業継続が苦境に立たされる可能性も出てくるだけに、防虫対策は常に気を抜くことのできない切実な課題だ。
<防虫機材を供給する主な企業と製品>
■昆虫の飛来を抑制するUVカットランプの長寿命型をラインアップ
■床面保護フィルムで隙間・ひび割れからの虫発生予防を提案