昨年発生したBSE問題は、ビーフエキス、HAPなど牛由来の天然調味料メーカーのみならず、またそれらを中間素材としてブレンドする調味料メーカーにも影響を及ぼし、そして4月からのアレルギー表示の義務化、農薬問題、未認可食品添加物の事件も絡んで、原料の由来の確認、分析・検査、工場の品質管理など安全性を証明するデータをユーザー、流通業者に提出することに今春以降忙殺されたといっても過言ではないだろう。低価格戦争の中、もちろん検査・分析コストは各メーカーが吸収する形で、依然厳しい戦いが続いているようだ。しかしこれらの突発的なアクシデントを機に、天然調味料の安全性、原料調達から販売までのトレーサビリティーが不可欠の事項になり、各社とも安全・品質管理は充実してきたものと思われる。
●注目の天然調味料サプライヤー
(酵母エキス、酵素分解型調味料、魚醤)
・アサヒフードアンドヘルスケア
・味の素
・キッコーマン
・木江ターミナル
・キリンビール/コスモ食品
・興人
・サッポロビール
・仙味エキス
・大日本明治製糖
●注目のサプライヤー
・明王物産
・日本製紙ケミカル
・樋口商会