食品業界では、HACCPにまつわる衛生・安全管理保証の表示や昨年から施行されている改正JAS法にまつわる原産地・有機および無農薬表示、さらに今年4月より全面実施となったアレルギー物質を含む食品に関する表示義務化や昨年4月より導入された保健機能食品制度にまつわる栄養成分表示の義務化など、表示を取りまく動きが活発化している。従来から表示は、各種製品や部品、包装材、銘板などに欠くことのできない「顔」として幅広く産業分野で活用されていたが、製造管理や品質管理の面でも欠かかすことができず、最近ではISO9000や14000の管理にも威力を発揮している。
特に昨年のBSE発生後は、食品の安全性確保を目的としたトレーサビリティの重要性が増し、同時にラベル・ラベラーおよび印字機、印字検査機など履歴明確化のための資材や機器の重要度が高まっている。
本稿では、精密性、正確さ、鮮明さに加え、簡易操作性や環境配慮、トレーサビリティの対応が進むラベルや、各種ラベラー・印字機、印字検査機を紹介していく。さらに虚偽表示問題により表示そのものの信頼性回復に向けた対策を急ぐ行政の動向と表示関連機器・資材メーカーの対応なども見ていく。
●注目のラベラー・印字機・
印字検査機メーカー
・STKトレーディング(株)
・イーデーエム(株)
・オムロン(株)
・紀州技研工業(株)
・ウィレット・ジャパン(株)
・日本電産トーソク(株)
・(株)キリン テクノシステム