カナダ大使館は12月15日、初来日となるバイオエンタープライズ・コーポレーションを迎え、カナダの農業や技術産業とのパートナーシップやイノベーション、投資に対する可能性についてプレスセミナーを開催した。
バイオエンタプライズ・コーポレーションは、カナダ連邦政府及び州政府から資金提供を受け、カナダの農業技術拠点として、2003年から農業技術ベンチャー事業の商業化を推進。北米や欧州、アジア、中南米の企業らと連携し、「食品製造・技術」をはじめ、「農業ベースのライフサイエンス」、「動物科学/健康」、「バイオ製品」など11分野で、コンサルティング、技術スカウティング、ビジネスパートナー紹介支援といった事業を展開。農業分野の商業化を推進する北米有数の拠点として豊富な実績を持つ。
マネージングパートナーであるジョゼフ・リーガン氏は、「ゲルフ・イノベーション・クラスター」「サーニア・イノベーション・クラスター」「ブリティッシュ・コロンビア州の農業イノベーション・クラスター」「マニトバ州の農業イノベーション」など、カナダの代表的なイノベーション・クラスターをあげ、機能性食品・栄養補助食品の開発だけでなく化学品や代替エネルギーの開発など、カナダの農業技術研究を紹介した。また、同氏によると、世界の農業技術への投資は、過去3年間で約5倍に増加しており、農業設備やロボット工学などのための「農業インプット」、フードセーフティーやトレーサビリティーといった管理システム技術のための「農業IT」、化学薬品、材料、新素材開発技術のための「バイオ製品」といった分野への投資は、ますます重要視されていくだろうと語った。