東洋サイエンスでは、認知機能改善に効果のあるカナダ産ワイルドブルーベリーとフランス産ブドウポリフェノールの混合パウダー「ニューロフェノール」を発売した。
ワイルドブルーベリー由来のプロアントシアニジン、フェノール酸(クロロゲン酸)とブドウ由来のフラボノイド(エピカテキン、カテキン)、スチルベン、レスベラトロールなどが含まれ、両者のポリフェノールの相互作用で生体利用率が上昇することが確認されている。
カナダで行われた臨床試験では、60~70歳の200名の健康な人を対象に6か月間、300mgのニューロフェノールを摂取してもらった結果、短期記憶や情報の読み出し能力が改善。言語記憶や新たな学習能力への効果も期待できたという。
この結果を遺伝子発現の観点から動物試験で検証したところ、神経成長因子とカルシウムカルモジュリン依存性タンパク質キナーゼ(CaMKⅡ)のmRNA量が増加。神経成長因子はコリン作動性ニューロンから海馬や空間記憶の神経で発現。CaMKⅡは学習や記憶に関する様々なシグナルカスケードに関わっており、通常年齢とともにCaMKⅡの発現量は減るが、ニューロフェノール摂取により発現量は上層したという。