日本コークス工業は、油分の多い香辛料やコーヒー豆などの粉砕に適した粉砕機を開発した。同機は2015年より樹脂加工向けに販売してきた「セントリカッター」の改良型として受注をスタートした。
従来機の最大の特長は、回転刃と固定刃に-10℃のブライン不凍液を通す構造にした点だ。これにより従来、液体窒素を利用する凍結粉砕でしか粉砕が出来なかった低融点の樹脂を、常温で溶融させずに粉砕できるようになった。その冷却効果により、一般的に用いられている粉砕機に比べ、香辛料やコーヒー豆なども風味を劣化させることなく粉砕が可能となった。
また、油分の多い食品の場合、従来機では付着堆積が問題となり安定した連続運転が難しかったが、セントリカッターの内部構造を改良して連続運転を可能にしている。処理能力は粉砕刃の大きさがΦ300mmのUCM300型で200~300kg/hr。特許出願中。