カリフォルニア・レーズン協会は、9月11日に2017/2018年度マーケティング活動を発表した。同協会の駐日代表 ジェフリー マクニール氏は、カリフォルニア・レーズンの昨年の輸入量がここ10年ほどでは最高となる28,791トンとなったと報告。2017年1-7月では既に19,943トン(前年同期比16%アップ)の輸入があり、日本での消費が伸びているのは、消費者間でレーズンの健康効果に対する認知が進んでいる結果であると考えられた。
日本はカリフォルニア・レーズンのNo.1マーケットであり、カリフォルニア・レーズン全体量の約1割が日本に輸入されている。今年のレーズンの収穫量については昨年を下回る予想だが、水不足の心配もなく品質的には十分良いことから、輸出量は十分確保できるとのこと。
マーケティング活動は、カリフォルニア・レーズン ベーカリー新製品開発コンテストの開催、高校生パンコンテストやスポーツイベントへの協賛、技術セミナーの開催など、多角的に活動していく。なかでも、ベーカリー新製品開発コンテストに入賞した作品はほとんどが商品化されており、製パン業界の活性化に繋がっている。
同協会はこれまでもレーズンの栄養価を訴求してきたが、今期は特にカリウムやイヌリンなど特徴的な栄養価を具体的にアピールしていく。例えば、カリウムはナトリウムの体外排出による減塩に役立ち、食物繊維の一種であるイヌリンは腸内環境改善に寄与するなど、栄養価とその働きを積極的に発信していく。
続いて管理栄養士の安中千絵氏は、食物繊維と疾病のデータなどを提示しながら、レーズンが腸内環境を整えるには効果的な食品であると言及した。