オリザ油化の販売する「菊の花エキス」は、フラボノイドの一種であるルテオリンを含有し、尿酸値低下作用などの機能性が調べられている。2014年の上市から順調に採用を伸ばし、大手メーカーの製品でも採用実績を持つ。
同社ではこのたび「菊の花エキス」についてのSR作業が完了し、届出準備が整ったと発表した。SRでは機能性関与成分として「菊の花由来ルテオリン」による血中尿酸値低下作用を文献調査によって評価。文献は同社がヒト臨床試験を実施して論文として投稿したもので、Integrative Molecular Medicineに掲載されている。
この臨床試験は、健常人男性30名を対象としたプラセボ対照二重盲検クロスオーバー比較試験として行い、「菊の花エキス-P」を100 mg/日(ルテオリンとして10 mg/日)、4週間継続摂取した際の血中尿酸値に対する影響を評価した試験である。
SRの結果、菊の花由来ルテオリンは被験者全体に対しては摂取前後の変化量においてプラセボ群に対して尿酸値が低下する傾向が見られたが有意な効果は示さなかったが、その一方で、層別解析により血中尿酸値が正常高値の被験者に対しては、摂取前後の変化量においてプラセボ群に対して有意な尿酸値の低下作用を示した。
これらの結果から、1日摂取量として10mgの菊の花由来ルテオリンの摂取により、「本品には菊の花由来ルテオリンが含まれます。菊の花由来ルテオリンには尿酸値が高めな方の尿酸値を下げる働きがあることが報告されています。」のような機能性表示が可能と考えられるという。