関連トピックス

物産フードサイエンス、「ケストースによる生活習慣病予防・改善効果」に関する研究で飯島藤十郎食品技術賞を受賞

物産フードサイエンスは、東海大学医学部の古賀泰裕教授、名古屋大学大学院生命農学研究科の下村吉治教授と共同で、プレバイオティクス素材「ケストース」による生活習慣病予防・改善効果に関する研究について、(公財)飯島藤十郎記念食品科学振興財団より平成29 年度飯島藤十郎食品技術賞を受賞した。

同社は東海大学古賀教授をはじめとした共同研究により、ケストースが酪酸産生菌を有意に増加させること、アトピー性皮膚炎症状等への改善機能がみられること、また、名古屋大学大学院下村教授をはじめとした共同研究により、ラット試験で盲腸内容物中の酪酸が有意に増加すること、インスリン抵抗性に改善が見られることを明らかにしている。このたびの受賞は、生活習慣病予防・症状改善が期待されるケストースについて、機能解明に向けた数々の研究で優れた結果を出していることが評価された。

ケストースとは、スクロース(ショ糖)に1 分子のフルクトースが結合した三糖類の難消化性糖質で、タマネギやアスパラガス、ニンニク、大麦などに含まれている。消化されることなく大腸まで届き、ビフィズス菌や乳酸菌、酪酸産生菌など有用菌の栄養源となることでこれらを増加させ、アトピー性皮膚炎改善や通年性アレルギー性鼻炎改善、インスリン抵抗性の改善など様々な生理活性をもたらすことが報告されている。

関連記事

  1. 海洋プラスチックごみ問題解決に向け
    経産省が業種を横断す…
  2. ヘスペリジン研究会、生鮮柑橘類や育種・生産者を取り込み広い視野で…
  3. L-テアニンが認知改善に有効である試験結果を学会で発表
  4. 結晶セルロース 既存添加物名簿から8品目および製造基準の一部を消除
  5. イングレディオン、ステビアの生産施設を拡張
  6. 「健康フォーラム2024」で、PHRを活用した健康へのアプローチ…
  7. 食品と開発 ニュース イングレディオン、でん粉の生産能力増強を計画―中国・山東工場を拡…
  8. 第26回 腸内細菌学会学術集会 7月に開催―マイクロバイオームに…

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2025

PAGE TOP