カリフォルニア・レーズン協会主催の「第26回 カリフォルニア・レーズン ベーカリー新製品開発コンテスト」が開催され、23日に最終審査及び表彰式が行われた。
本コンテストは「長く愛されるアイデア溢れるレーズンパン」をテーマに、カリフォルニア・レーズンを使った新製品の開発とその商品化を目的として開催されており、製パンに関わる技術者を対象に毎年実施されているもの。26回目となる今年は、3部門で合計158作品の応募があった。
3部門から選ばれた受賞者は以下の通り
「ホールセール/コンビニエンス製品部門」
(工場生産ラインで製造、完全包装し、卸で販売するパン)
カリフォルニア・レーズン大賞 指方明日美(フランソア)「秋のご馳走」
カリフォルニア・レーズン、アーモンド、栗を使った菓子パンで、折り込み生地とトッピングにレーズンを使用。20~30代女性のご褒美向けの製品。
「フレッシュ/インストア/リテール製品部門」
(ベイクオフやオールスクラッチなどで生産し、無包装で販売するパン)
カリフォルニア・レーズン大賞 内海美鶴(ポンパドウル アソシエ)「カフェ・オ・レザン」
レーズンを日常の食材で美味しくすることを考え、コーヒーと合わせた。レーズンを蒸してコーヒーに漬け込んであるため、コーヒーの味が浸透している。おやつ時間に女性が食べることを考え、スライスして食べることを想定。また、食べやすいよう真ん中で二つに裂ける工夫も。
「カリフォルニア産チーズ部門」
(カリフォルニア産チーズとカリフォルニア・レーズンの両方を多く配合したパン)
カリフォルニア・チーズ大賞 松岡瞳(ラ・タヴォラ・ディ・オーヴェルニュ)「3種チーズと彩り野菜のミルフィーユ~ふるさとの味~」
1)目で楽しめる、2)食べておいしい、3)体に良い、という3点を考慮。手に取ってもらえるようなインパクトのある見た目や、健康に着目し素材を10品目加えるなど工夫。ミルフィーユ状の生地には、1層目にモントレージャックチーズ、2層目にはモッツアレラチーズを使うなど、チーズもたっぷりと配合した。
表彰式後の審査評
「ホールセール部門」では、実際性を大切にし、量産・量販が可能であることおと、低価格、賞味期限などをポイントとしたこと、「リテール部門」「チーズ部門」ではレーズン・チーズの美味しさはもちろん、手作り、焼き立てならではの付加価値を重要視した。
今回は、米など和の素材の利用が多く、日本独自のパン文化の発展に寄与するのでは、と感想が述べられた。