近年、油脂の栄養研究が進み、これまで知られていなかった脂肪酸の生理機能が解明されつつある。なかでも魚油中に含まれるω-3の機能性の研究は世界的に注目され、わが国ではDHA・EPAのブームを経て、市場に定着した。米国でも現在、ω-3のヘルスクレーム化が最終のツメを迎えており、これにより米国市場での動きが活発化するものと見られている。現在わが国では安定した微増傾向の市場となっているが、昨年のDHA・EPAでの特保取得の動きや米国市場の動向次第で、再び大きく伸びる可能性も潜めており、原料の逼迫も既にささやかれつつある。
本稿では、現在進められている機能性研究の状況と製品の市場、サプライヤー各社の供給体制についてみていく。
●主なDHA・EPAサプライヤー
・ケニー
・ダイトー水産
・タマ生化学
・DHA・EPA協議会
・ハリマ化成
・マルハ