キッコーマンバイオケミファが販売するヒスタミン検出キット「チェックカラー ヒスタミン」が6月にAOACのPTM認証を得た。
ヒスタミンの検出には公定法的に使われるHPLC法や蛍光法があるが、いずれも測定手順が複雑で測定時間がかかる。それに対し、1時間以内と迅速測定が可能で特殊な装置を用いないキットとして開発されたのが同社の「チェックカラー ヒスタミン」だ。酵素(ヒスタミンデヒドロゲナーゼ)反応を利用したキットで、サンプルを加熱処理後、ろ過し、酵素液と反応試薬を混ぜ(約15分)、吸光度計で色の変化からヒスタミン濃度を求めるもの。検出下限は魚肉で10ppm、抽出液で0.4ppmと高感度検出が可能。測定手順がシンプルで、再現性が良く、定量判定も可能。
国内でも右肩上がりで伸びているが、ヒスタミンの基準値が設定されているEU、米国、カナダ、オーストラリアなどへの輸出の際は必須項目で、水産加工品のほか、味噌、醤油、納豆など発酵食品の検査が必要となる。AOAC PTM認証でグローバルに通用する検査法として輸出食品にも広げていきたいとする。