――ここでは雑誌に掲載した内容の一部を紹介いたします。
機能性表示食品の発売動向を追う(34)機能性表示食品の届出・受理の現状
機能性表示食品の受理件数は、6月30日現在で1,327件となった。6月1日~6月30日までの受理製品は16件。
この1ヶ月間の企業の新規受理は4社で、キャネットが「ララ ウォーク」(関与成分:3-ヒドロキシ-3-メチルブチレート(HMB))、海邦商事が「黒糖アーモンド くつろぎGABA(ギャバ)仕立て」、ラッシャーマンが「遊歩のチカラ」(同:3-ヒドロキシ-3-メチルブチレート(HMB))、日本予防医学研究所が「イヌリン〜中性脂肪が気になる方に〜」で受理された。6月末時点での受理企業の総数は390社となった。
届出取下げを含む年度別受理数は、初年度の2015年度が310 品、16 年度が620 品、17 年度が452 品で、17年度は前年度比27%減となった。18年度の受理件数は、6月30日時点で16件と少な目なことから、17年度をさらに下回る可能性が出てきた。
17年度に受理された関与成分のトップは難消化性デキストリンで55件(単独配合のみ)。ただ16年度の95品から大きく数を減らしている。2位はGABAで54件(単独配合のみ)。「イチョウ葉由来フラボノイド配糖体、イチョウ葉由来テルペンラクトン」の受理件数は39件で、前年度の24品から大きく増えた。一方、16年度に46品が受理されたヒアルロン酸は7品に留まった。
17年度に受理された新規成分はアカシア樹皮由来プロアントシアニジン(血糖値上昇抑制)、赤ブドウ葉由来ポリフェノール(むくみ軽減)、熟成ホップ由来苦味酸(体脂肪減少)、イヌリン(整腸作用、中性脂肪低下、血糖値上昇抑制)、大豆由来セリルチロシン(認知機能維持)、大豆由来ホスファチジルセリン(認知機能維持)、鶏由来プラズマローゲン(認知機能維持)、カプシノイド(基礎代謝向上)、ネオコタラノール(血糖値上昇抑制)など。
機能性の評価方法は、研究レビューが94%で依然として大多数を占める。機能性表示は、脂肪系が63品で最も多く、「中性脂肪+血糖値」などダブル・トリプルヘルスクレームを加えるとその数はさらに増える。イチョウ葉の躍進により、「認知機能」対応表示が57品で2位だった。「認知機能」対応ではイチョウ葉のほか、DHAやプラズマローゲンなどが受理されている。
15〜17年度累計受理数は1,382品で、届出取下げは66品。機能性関与成分は難消化性デキストリンが186品で最多となっている。以下、2位がGABA、3位がEPA・DHA、4位がビフィズス菌、5位がイチョウ葉と続く。剤型別では、一般加工食品が52.6%、サプリメントが46.4%。生鮮食品は1%にとどまっている。
―以下、続きは月刊『食品と開発』8月号にてご覧ください。
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