機能性素材の開発・可溶化技術を有する太陽化学は、ドイツ老舗飲料メーカーのSINALCO、スイートナー開発のSWEETHOUSEと3社共同で国際市場に向け、戦略的パートナーシップを構築する。
太陽化学が所有する機能性素材をメインとして機能性飲料コンセプトやアプリケーション処方を提案するなど、幅広いユーザーへの販売活動を目指す。世界的に関心の高まる減糖飲料のみならず、それぞれの得意分野を活かし、新しく革新的な飲料コンセプトを開発していくのが狙い。
今回、パートナーシップを築く3社はいずれもドイツに拠点を有する国際的な企業。太陽化学は、2012年にEMEA(欧州、中東、アフリカ)地域の販売拠点としてドイツにTaiyo GmbH を設立し、水溶性食物繊維「サンファイバー(Sunfiber®)」や緑茶抽出物「サンフェノン(Sunphenon®)」、機能性素材を可溶化した「サンアクティブ(SunActive®)」、L-テアニン「サンテアニン(Suntheanine®)」などを展開している。
また、SINALCOは、リモネードやコーラ、フルーツスプリッツァー、ミネラルウォーターなど、飲料カテゴリーで幅広い製品ポートフォリオを持ち、欧州、南米、中東など40カ国以上で展開する老舗ブランド飲料メーカー。SWEETHOUSEは戦略パートナーシップの第3のメンバーで、砂糖代替品や糖類の削減に特化しており、さまざまなコンセプトと製品を提供している。
ドイツ周辺の減糖政策として、ポルトガル、フランス、アイルランド、ハンガリー、イギリスなどの国々が、砂糖に税金を課し始めている。今回の戦略的パートナーシップについて、減糖飲料を開発することは主要な焦点であるものの、健康上でさらにメリットがある飲料を開発することも重要な目標である、としている。
とりわけ、飲料の味、それに含まれる成分、および消費者の健康に対するそれらの影響はますます関連する問題であると捉えている。新しい飲料のコンセプトはすでに実践中で、近く展示会等で披露される予定。