岩井機械工業は、製品液同士で熱交換が出来る熱再生型のシェル&チューブ式熱交換器「STRⅡ型」を新たにラインアップに加えた。
新型熱交換器は、飲料業界の生産性向上と環境負荷低減の観点から開発した省エネ提案製品。従来機種はミネラルウォーターやニアウォーター専用だったが、サニタリー性向上によりお茶やコーヒー等の飲料や乳飲料への対応も可能となった。
プレート式熱交換器のように製品同士での熱交換が行えるため、熱再生率が高い。製品同士の熱交換部を設けることで設備全体のシェル&チューブの本数削減も可能。分解可能な設計構造で、シェル内部の分解・点検が行えるため、高い安全性と生産性を維持することができる。
同社はまた、シェル&チューブのチューブ管ピッチを拡げるとともに、シェル&チューブを接合するUベンドを特殊構造にすることで繊維の引掛りを解消した新型シェル&チューブ式熱交換器「STPF型」に加え、固形物入り飲料対応で優れた伝熱効率と固形物や製品液へのダメージ軽減などが図れる新型二重管式熱交換器「STS」など、固形物入り飲料対応システムも拡充。
同社はこのほか、金属の腐食性が高い飲料に対応するため、高耐食のステンレスを採用したシェル&チューブ式熱交換器にも対応している。