三菱ガス化学が製造・販売する機能性食品素材「BioPQQ™」が、欧州委員会より新規食品(Novel Food)としてこのほど承認された。
「BioPQQ™」は、酸化還元酵素の補酵素の一つとして1979年に発見された水溶性キノン化合物。脳機能改善、抗酸化、ミトコンドリア新生などの機能が確認され、認識能力の維持に効果を持つことが認められており、主に高齢者やアスリートに向けたサプリメントや食品原料として利用されている。
欧州では、欧州内で食経験のない食品や食品原料を販売する際、欧州委員会から安全性の承認を受け、新規食品(Novel Food)として認められなければならない。特に新規成分は欧州委員会による承認の前に、欧州食品安全機関(EFSA)による安全性評価を受けることが求められる。EFSAによる安全性評価は世界で最も厳しいとされ、これまで100余りの食品・食品原料しかNovel Foodとして認められていないが、「BioPQQ™」は2017年11月にEFSAの安全性評価で安全性が認められ、2018年6月の欧州委員会においてNovel Foodとして承認された。
「BioPQQ™」は、2008年に米国食品医薬品局(FDA)より新規食品素材(NDI : New Dietary Ingredients)の認証を取得、2014年には厚生労働省から国内における健康食品原料としての使用が認められ、米国、日本にて展開してきたが、この度Novel Foodとして承認され、欧州での販売が認められたことにより、今後、欧州でも市場展開が図られる。