食品素材の記事

シネトロールとL-カルニチンでスポーツパフォーマンス向上

セティの販売している柑橘類抽出エキス「シネトロール®」は、脂肪分解を促進させて体重・体脂肪の減少を促す機能性素材。95名の二重盲検試験で体重・体型、脂質代謝などの改善効果を確認しているが、このたび新たに77名の二重盲検プラセボ比較並行試験を行った。

1日900mgの16週間摂取で、体重減少、内臓脂肪減少、除脂肪体重の増加、プロポーション(ウエスト周径、ヒップ周径)改善などを確認。さらに、摂取終了後は4週間経過しても継続して体重や体脂肪量の減少がみられた。除脂肪体重の増加により代謝が高まったためと考えられ、リバウンドしにくい体作りに適していることが示唆された。

また、シネトロールと運動を組み合わせることで、シネトロールの分解した脂肪を運動で効率良く消費して高いパフォーマンスに繋げられる。そこで、シネトロールとカルニチンを併用した臨床試験(社内試験)が行われた。

運動を趣味とする20~35歳の21名を対象に、1日にシネトロール1060mg+L-カルニチン240mgの摂取と、週3回の運動を8週間実施。その結果、最大酸素摂取量が増加、最大酸素摂取時の心拍数も減少し、有酸素運動能力の向上がみられた。また安静時代謝量におけるエネルギー基質利用比率として炭水化物が減少し、脂質の増加がみられたことから、シネトロールが分解した脂肪をL-カルニチンにより効率良く利用し、糖質の利用を節約していることが考えられた。これは脂肪酸が利用されて脂肪蓄積量が少なくなる機構の裏付けともいえる。

海外ではシネトロールとカルニチンを組み合わせた製品が多く出てきており、日本でも組み合わせ提案を積極的に進めていく。

関連記事

  1. 腸内環境改善とアレルギー対策で注目、大和薬品の「米ケフィラン」
  2. 微量ミネラルを使いやすくブレンドしたプレミックス原料を発売
  3. ラクトフェリンのプラズマサイトイド樹状細胞活性維持、呼吸器および…
  4. 有胞子性乳酸菌「スポルス®」のメンタルヘルスに関する機能性を解明…
  5. キャノーラ由来のたん白素材事業に着手
  6. サナギタケ由来の冬虫夏草粉末を上市
  7. ラクトフェリン玉不足問題、長期化へ
    アジア・米国市場への対…
  8. 尿酸値上昇抑制作用で機能性表示を目指す「アンセリン」

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2025

PAGE TOP