カリフォルニア・レーズン協会は9月18日に都内で、2018-2019年度の対日マーケティング活動計画に関する記者発表会を行った。
最初にカリフォルニア・レーズン協会 駐日代表のジェフリー マクニール氏が挨拶。日本はカリフォルニア・レーズンの最大の輸出国であり、収穫されるレーズンの9粒に1粒が日本に輸出されている。昨年は熱波と収穫時の降雨により、この20年で収穫量が最も少なくなった、大変厳しい年であった。今年の作柄は、まだ正式発表ではないが、良好に推移しており、平年並みの収穫量が予想されている。
ここ数年、カリフォルニア・レーズン協会では、100%ナチュラル、豊富な栄養価という点を紹介している。サンプリングも活発に行い、消費者のイメージ向上にも寄与している。食品市場においても、グラノーラやヘルシーバーをはじめ、様々な商品に利用が進んできている。今年度も関係業者や消費者と緊密に日本での活動を発展させていきたいと語った。
次に、今年度(2018年7月~2019年6月)の販促活動を紹介。
今期も「第27回カリフォルニア・レーズンベーカリー新製品開発コンテスト」を開催。毎年約200作品もの応募があり、入賞作品のほとんどが商品化されている。
そのほか、
・技術セミナーの開催
・スポーツイベントへの協賛
・消費者対象のクローズドキャンペーン
・第13回全国高校生パンコンテストへの協賛
・SNSの活用
などの計画が語られた。
特に、カリフォルニア・レーズンの特徴的な栄養価として、ナトリウムの体外排出と減塩に関わるカリウム、腸内環境のためのフルクタンなどを具体的にアピールする。また、介護食に適した素材としても訴求し、通常のレーズンだけでなく、ユニバーサルデザインフードに導入しやすいレーズンペーストや濃縮果汁などの活用も啓発していく。
続いて、早稲田大学理工学部教授 柴田重信氏による「時間栄養学について」と題した講演が行われた。体内時計に関する話題と、体内時計と食事との関係などを分かりやすく解説。最初の食事が次の食事後の血糖値にも影響を及ぼすという「セカンドミール効果」を説明し、この効果を利用した「攻めの間食」を提唱。昼食から夕食までの時間が長くなりがちな現代人にとって、夕食後の血糖値の急激な上昇(血糖値スパイク)を防ぐためにも、間食が効果的であり、食物繊維が豊富なレーズンを間食に応用した「スマートスナッキング」を語った。