オリザ油化では、新たにトマト種子に着目した機能性素材「トマト種子エキス」を開発した。本品は10/3(水)から東京ビッグサイトで開催の「食品開発展」で披露する。
トマトはビタミンCやリコピンなど機能性成分を豊富に含み、血圧低下作用やコレステロール低下作用があることが知られているが、これらは全て果実についての知見であり、種子での知見はなかった。そこで同社はトマト種子に着目して研究したところ、サポニン化合物「lycoperoside A」および「lycoperoside H」が種子に特有に含まれていることを発見した(果肉には含まれていない)。
さらに、トマト種子エキスと種子サポニンの美容機能に着目し、ヒト線維芽細胞を用いてコラーゲンおよびエラスチンの産生・分解物取り込みサイクルへの作用を評価した。その結果、トマト種子エキスおよび種子サポニンはコラーゲンおよびエラスチンの化合物を有意に増加させた。遺伝子発現を見たところ、lycoperoside Aが、コラーゲンおよびエラスチンの産生にそれぞれ関与するsmadおよびfibulin遺伝子、分解物取り込みにそれぞれ関与するendo180およびneuraminidase-1の発現を有意に増加させることが分かった。
これらのことから、トマト種子エキスには、皮膚真皮の細胞外マトリックスの産生と、それが劣化することによって生じる分解物の取り込みサイクルを促進する事による肌コンディション維持とシワ・たるみ改善機能が期待できることが分かった。
詳細は、10/4(木)に食品開発展の会場内で行うプレゼンテーションセミナー(聴講無料)で発表する。(10/4(木)10:30~10:50 L会場)