CBCでは、コスクラ社のエンドウ豆たん白やイヌリンを取り扱い、日本市場に積極的な拡販を進めている。先日、コスクラ社のStephane Liekendael氏(アジアのビジネスマネージャー)がベルギーから、Barney Liu氏(アジアのキーアカウントマネージャー)が台湾から来日。コスクラ社のアジアでの展開や日本への期待を聞いた。
■顧客からニーズを拾える関係を構築
コスクラ社は現在、アジアの展開に力を入れている。日本、韓国、台湾、フィリピン、マレーシア、インドネシア、シンガポール、タイ、中国の9エリアを、Liekendael氏とLiu氏、プロジェクトマネージャーのDries Beck氏の3人で担当している。
コスクラ社のオフィスは中国にあるが、それ以外の地域では、各地域のディストリビューターと連携を密にし、グローバルカンパニーを中心に企業のフォローアップを行っている。その際、常に心がけているのが、顧客との人間関係の構築。国・地域によって販売の仕方が違ってくるので、人間関係を大切にしながら、ニーズを拾いやすい環境を作っていくことが大切だという。
■アジアで進むエンドウ・イヌリン利用
アジアにおける食品市場で増加しているのが、低脂肪、減塩、砂糖の低減という動き。これらが浸透してきており、イヌリンもエンドウ豆たん白も健康志向製品で利用を伸ばしてきている。
イヌリン:砂糖の置き換えや脂肪代替、さらにファイバー強化が可能な製品
エンドウ豆たん白:プロテイン強化、植物性たん白素材として
エンドウ豆タンパクは、現在世界的に多くの企業が供給しているが、なかでもコスクラ社はエンドウ豆たん白のパイオニアである。30年前に黄色エンドウ豆からのたん白抽出技術を開発し、特許製法にて製造し、販売をスタートさせている。
アジア地域ではどちらの素材も利用が増加しており、17年は16年比でイヌリンが30%、エンドウ豆たん白は15%の伸長となった。18年も同様の増加が見込まれている。もちろん日本でも伸びてきており、コスクラ社はCBCとともに、新製品の開発提案を積極的に行っている。エンドウ豆たん白については、スポーツ用プロテインとしてだけでなく、高齢者向け製品やベーカリー製品などにも提案しているところだという。
また、砂糖をイヌリンに置き換えることで低GIの製品や、血糖値上昇を抑えられる製品ができる。イヌリンを摂取すると膨満感もが得られ、お腹がすきにくくなるという研究があり、パネルテストで朝食にイヌリンを摂取することで昼食時間までお腹がすきにくくなるという結果を得ている。そのため、イヌリンはウエイトマネジメントやダイエット素材としても紹介している。
■食品メーカーの皆様に伝えたいこと
Stephane Liekendael氏は、「Eat Healthy! 皆様にコスクラの持つ健康的な素材の提供や、アプリケーション提案をすることで、新しい健康的な食品開発をサポートしていきたい」と語った。