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噛むことと健康との関連性を研究する研究会が発足
調査研究を通じてエビデンスに基づいた情報を発信

「噛むこと健康」の研究実施と、その効果を世の中に広めていくことを目的とする「噛むこと健康研究会」が設立され、発足した。代表理事には、大阪大学・名誉教授で住友病院・院長の松澤佑次氏が就任。

「噛むこと」は健康に深く関与し、人にとって大切な基本行動であることが分かってきたものの、“噛むことの大切さ”はまだ世間に十分に認知されていないことから、同研究会では今後、「噛むこと健康」について総合的な研究を企画・立案し、その研究で得られた成果をもとに情報を広く一般に発信していく。

同研究会の目的は、噛むことと健康に関する研究の実施に加え、情報・意見交換の推進、噛むことの大切さの情報発信を行うこと。エビデンスに基づいた情報発信を通じ、人々に噛むことの効果について正しく伝えるほか、健康に資する噛む回数の目安を設定し、噛むことの効果を分かりやすく伝える。

また、健康へのメリットの高い噛み方、食品等の効果を検証して伝えるほか、噛むことに関する研究者の育成及び啓発にも取り組む。具体的な活動としては、①噛むことの実態調査研究、及び噛むことの健康効果に関する基礎研究・介入研究、②「噛むことと健康」についての情報の収集・提供(⇒「世の中事化」、「自分事化」への働きかけ)、③「噛むことと健康」を広めるため、研究会の開催(1回/年)、④その他目的を達するための活動や事業―を行っていく。

同研究会の組織は、代表理事の松澤氏のもと、理事には、下村伊一郎氏(大阪大学大学院医学系研究科・教授)、水口俊介氏(東京医科歯科大学大学院髙齢者歯科学分野・教授/日本咀嚼学会・理事長)、芦谷浩明氏(㈱ロッテ中央研究所・上席執行役員所長)の3氏が、事務局代表には、池田なつき氏(㈱ロッテ中央研究所チューイング研究部・部長/ロッテ噛むこと研究室・リーダー)が就任し、体制を確立した。

また、アドバイザーには、坂田利家氏(大分医科大学・名誉教授)、葛西一貴氏(日本大学松戸歯学部歯学矯正学講座・教授)、柳澤幸江氏(和洋女子大学家政学部健康栄養学科・教授)、武田友孝氏(東京歯科大学口腔健康科学講座・教授)、宮下政司氏(早稲田大学スポーツ科学学術院・准教授)の5氏が就き、同研究会をサポートする。

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