セティでは卵白プロテイン「EAP-sport PLUS」を用いた試験において、成長期ラットの体重増加と骨格筋重量の増加がみられたと紹介している。
新潟医療福祉大学の越中敬一氏との共同研究の一環で、このたびの試験ではラットを用いて卵白たん白質、WPC、WPIの各摂取群に分けて1週間の様子をみた。すると、成長期にあるラットの体重(全身性の成長速度)と骨格筋重量において、3群中、卵白たん白摂取群で増加量が最も多くなった。筋量では、足底筋と長指伸筋の増加量においてWPC・WPIとの有意差も出た。
これらのことから、卵白たん白質は成長促進作用が強く、骨格筋重量を効率的に増やすことが明らかになり、成長期やトレーニング時など筋たん白質の合成が促進している状況で筋肥大を増強するのはもちろん、ケガで運動できない時期など筋たん白質の分解が促進する状況では筋委縮の抑制が期待できると考えられた。
「EAP-sport PLUS」は、卵白をスプレードライした粉末品で、たん白含量は86%以上。アミノ酸スコアは100で、他のたん白素材と比べて体内利用率が高いことを確認済み。来年にも試験を予定しており、今後も研究を続けながらスポーツ分野や高齢者向け製品に提案していく。