ベルギーに本拠置く乳酸メーカーGalacticの日本法人Galacticジャパン(ギャラクティックジャパン)が6月1日から営業活動を開始する。
これまで中国乳酸合弁会社COFCO Biochemical & Galactic の日本法人B&Gジャパンとして活動してきたが、グループ再編に伴い、Galacticの100%子会社となり、併せて社名を変更。本社直轄の体制の下、グローバル戦略の拠点として新たなスタートを切る。
今秋に稼働を予定している中国新工場の乳酸関連製品のサンプルワークを皮切りに、ベルギー本社工場で製造する日持・調味素材「Galimax」など品揃えを強化する予定。ナチュラル志向に対応した食品素材として、発酵をベースとする5本柱(食品安全、健康改善、コスト低減、クリーンラベル、利便性&機能性)を掲げたイノベーション製品も展開していく。
親会社のGalactic は、安徽省蚌埠市の工業団地内に年産能力8万トン規模の乳酸工場とPLA工場を合弁で建設中。乳酸工場は早ければ8月に稼働し9月には量産体制に入る予定である。
PLA向けを除く乳酸関連製品は、乳酸原体をベースに今秋に稼働予定しているGalactic Chinaが最終加工(乳酸の濃度調整、乳酸Na、乳酸Kなどの誘導体製造)し、日本市場はGalacticジャパンが供給することとなっている。日本へは8月をめどにサンプルワークを開始する予定。
一方「Galimax」シリーズは、液体タイプ・粉末タイプなど国内では数アイテムを展開する。マイルドな酸味が特徴で減塩食品にも対応できる。欧州・北米ではクリーンラベル素材として静菌目的・風味強化に先行販売しており、食肉加工製品や魚肉加工品、惣菜、製パン分野をターゲットに市場開拓していく。