GEホールディングスのグループ会社GEウェルネスは、和歌山県工業技術センターが発見したユーグレナの新規株をもとに自社で大量培養することに成功し、6月からユーグレナ粉末のサンプルワークを開始する。
ユーグレナは、和名「ミドリムシ」と呼ばれる微細藻類の一種で、光合成をする植物の特性と、運動をする動物の特性の両方を持つ微生物。必須アミノ酸9種をバランスよく含むほか、ビタミン、ミネラル類を多く含んでおり、主要な栄養成分を規格化していく予定である。フレイル予防が期待できるプロテイン高含有の機能性素材として中高年層向けの商材ほか、幅広い提案を行っていく。
国内のユーグレナメーカーは同社で3番目。グループ会社であるビオラボの研究所内に設けた専用培養施設で培養から粉末化に至るまで自社での生産体制を確立し、製品化に漕ぎ着けた。
ユーグレナ新規株「ユーグレナKishu株」は、和歌山県内で発見されたオリジナル株で、従来の「ユーグレナ・グラシリスZ株」と比較し優れた増殖性を有しており、生産効率が高いのが特長。光従属栄養培養法で、無菌状態で培養した緑色の粉末である。青汁の副原料やハードカプセル向けを視野に入れ展開していく。