タマ生化学は、加熱調理のできる高濃度EPA/DHA粉末を拡充し、このほどサンプルワークを開始した。
国内の自社工場で製造したマグロ・カツオ由来のDHAオイルとイワシなどの青魚を主体としたEPAオイルを原料に使用し、酵素架橋ゼラチン技術を有する国内協力工場で高濃度のまま粉末化している。
架橋ゼラチン中にEPA/DHA含有魚油を包摂して粉末化(マイクロカプセル化)しているため、臭いが少なく、酸化安定性に優れるのが特徴。小麦粉等への粉/粉混合や練りこみで使用でき、焼菓子など加熱調理した後も魚臭くなりにくく、EPA/DHAが劣化しない。EPA70%品およびDHA70%品をそれぞれ約50%含有した粉末を用いてショートブレッドを作成し、EPA/DHAの成分含量を測定したところ、加熱による劣化はみられなかった。
製品はEPAを300mg/g以上に規格化した「EPAパウダー300」とDHAを280mg/g以上に規格化した「DHAパウダー300」を用意する予定。機能性表示に向けた対応も進めており、DHAでの脳機能に関するSRを完了している。
EPA特有の脳内での抗酸化作用や機能に関する研究、さらにアトピー性皮膚炎への効果などからもEPAの評価が高まっており、高齢者から子供向けに至るまで幅広い層をターゲットとした健康志向食品を視野に入れ、幅広く提案していく意向だ。