オリザ油化では昨年10月に上市した化粧品用素材「コスメハーベスト®ブラッククミン」(ブラッククミンエキス)について、体臭抑制作用を有する旨についての特許を取得したと発表した(特許第6547050号)。
ブラッククミン(学名 Nigella sativa (和名:ニオイクロタネソウ) )は、キンポウゲ科クロタネソウ属のひとつ。本特許は、コスメハーベスト®ブラッククミン(ブラッククミンエキス)が疲労臭、加齢臭の原因となっているアンモニア、ノネナール等を減少させる作用を有することを技術的特徴とするもの。
同社では、空気、アンモニア、ブラッククミンエキスを密封状態にして10分間放置した結果、ブラッククミンエキスがアンモニア濃度を73%減少させた。また、空気、ノネナール、ブラッククミンエキスを密封状態にして30分ごとにノネナール濃度を測定した結果、30分後にノネナールの濃度が52.3%減少し、1時間後には61.9%減少した。これらのことから特許の取得に至った。
近年、デオドラントが身だしなみとして浸透しつつあり、消臭作用を有する素材の需要が世界的に伸びている。加齢臭(原因成分:ノネナール)に加え、最近は疲労状態において発生する疲労臭(原因成分:アンモニア)も知られてきた。
「コスメハーベスト®ブラッククミン」は昨年10月の上市以降、画期的な体臭抑制素材として世界から注目を浴び、引き合いが多くなっているという。今回の特許取得により、制汗剤等の一般的なデオドラント分野のみならず幅広い化粧品全般への更なるグローバルな拡販が期待できるとしている。
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