第一工業製薬は、「DKエステル®」シリーズをはじめとするショ糖脂肪酸エステル全製品について、10月1日出荷分より10~50%の値上げ幅で価格改定を実施する。
年々厳格化が進む品質管理やFSSC22000等のグローバル基準への対応など、安心・安全に関わる品質維持活動と各種認証維持管理のコストの増大、さらに物流費の高騰や労働力の確保など、操業に関わるコスト上昇について現状の販売価格で吸収することが厳しく、今後の安定供給体制の維持・改善のためにも価格改定せざるを得ないと判断した。ショ糖脂肪酸エステルの値上げは、2008年2月に実施して以来の11年ぶりとなる。
主力の「DKエステル」シリーズは、ショ糖を親水基とし、植物油脂由来の脂肪酸を親油基としてエステル結合させて得る非イオン系の乳化剤。幅広いHLBに対応し、国内では加工食品、クリーム類、菓子、乳飲料などで安定した需要を持つ。今回の値上げに際し、製品の統廃合や起泡・食感改良剤「DKフォーマー」の終売なども実施している。