昨年の乳業メーカーによる大型食中毒事故から一年余。事故直後は食品産業の各業種において工程管理の見直しが叫ばれたが、その後も規模こそまちまちながら、食品工場や、学校・病院給食施設、飲食店などにおいて食中毒事故は後を絶たない。
HACCPシステムにおいて、食品の製造過程から流通に至るまでの温度情報は、微生物制御の観点から見逃せないモニタリング項目といえ、以前にもまして各工程における温度計測と、その記録の重要度は増すものと思われる。
それにあわせて、無人および遠隔での温度管理やデータ収集ニーズも高まっており、インフラが急速に進んでいるIT(情報技術)活用を前提としたデータロガーや温度コレクターの開発も進んでいる。
本稿では、モニタリングのための温度管理の重要性に再度立ち返るとともに、各社の温度計測装置の開発状況、さらにIT活用による商品および物流温度管理の現状を紹介する。
●注目の企業
・西華産業
・高岳製作所
・テクノネット
・ニッポー
・ハンナインスツルメンツ・ジャパン
・プランシュール・ジャパン
・堀場製作所
・レーザー計測
●注目の企業2
・ティアンドデイ
・テストー