オリザ油化では、抗肥満成分8-HEPE を含む食品用クリルオイル素材「イサダオイル」についての臨床試験を行い、ヒトでの抗肥満データを取得したと発表した。
(公財)岩手生物工学研究センターの山田秀俊博士らにより、イサダに多く含まれる8-HEPE(8-ヒドロキシエイコサペンタエン酸)は、高い抗肥満効果をもつ成分である事が突き止められている。オリザ油化では8-HEPE を含むイサダオイルを開発し、製造・販売するだけでなく、抗肥満効果についての研究を進めてきた。これまでに自社製イサダオイルの抗肥満効果とメカニズムについて明らかにしてきたが、このたび新たにヒトでの抗肥満作用についての試験を行った。
24~59歳の男性14名を対象に、自社製イサダオイルを210mg/日摂取群(6名)、プラセボ摂取群(8名)に分け、4週間継続摂取してもらい、肥満パラメーター(体重、体脂肪率、ウエスト、ヒップ、内臓脂肪)と血中成分(総コレステロール、LDL コレステロール、HDL コレステロール、中性脂肪、遊離脂肪酸)を摂取前後及び群間比較で評価した。
すると、肥満パラメーターでは、イサダオイル摂取群で体重、体脂肪率、ウエスト、ヒップの相対値がプラセボ群と比較して減少。血中成分では、イサダオイル摂取群では総コレステロール、LDL コレステロールの相対値がプラセボ群と比較して有意に減少し、中性脂肪、遊離脂肪酸については減少傾向が見られた。特にLDL コレステロールについてはイサダオイル摂取群とプラセボ群の間に有意な差が見られ、改善効果は明らかであった。
今回は16名の単盲検試験であったが、今後は被験者数の増加や二重盲検試験の実施など、さらなる追加データ取得も計画されている。
なお、本データに関しての詳細は、10月2日から東京ビッグサイトで開催される「食品開発展」のプレゼンテーションセミナー(無料)にて発表される。
●新規成分「8-HEPE」のダイエット効果がすごい!国産クリルオイルのヒト臨床試験結果のご紹介
10月2日(水) 12:00-12:20 L会場
食品開発展およびプレゼンテーションの詳細は⇒ https://www.hijapan.info/