ふる里食効研究所は、和歌山県産の南高梅の種子のみを原料に炭化させた「梅種炭粉末」を健康食品原料として販売を開始した。生梅の加工の際、これまで廃棄されていた種を有効活用する一環として開発されたもので、食経験を持つ炭原料として300メッシュ以下の微粉末商品に仕上げている。
梅種炭粉末は多孔質で、最大約20~30μm程度の孔を有しており、油分や色素成分など様々なものを吸着することが可能。特に梅種炭粉末と乳酸菌の相性がよく、胃酸条件下での乳酸菌生存率が上昇することを確認しており、生きたまま乳酸菌を腸へ送ることが期待できる。黒色で異味、異臭もなく、生梅の種子を原料としているため塩分は含んでいない。
梅種炭粉末の有する吸着作用と乳酸菌生存率上昇作用を活かしつつ、大分県の梅由来から分離された乳酸菌(エンテロコッカス・フェカリス)を配合し、腸内環境の改善やダイエット効果などが期待される同社オリジナル「梅の恵みサプリ」なども考案している。