高砂香料工業は、米国フロリダでの果実栽培に直接的な出資を行うことを決定し、グレープフルーツの継続的な植樹に関して、Peace River Citrus Products社及び、The Scotts Family Companies と長期的合意に至ったと発表した。
グレープフルーツ精油は重要な香料原料だが、グレープフルーツの主産地であるフロリダ州は、近年のハリケーンによる被害や柑橘グリーニング病等の影響を受け、減産傾向にある。
Peace River Citrus Products社とThe Scotts Family Companies は、フロリダ州セントルーシー及び、インディアンリバー地区で合わせて約1,500エーカーの新たなグレープフルーツ農園に植樹して行く計画を発表した。高砂香料工業では、この2社の取組みを支援するため、約1,000エーカーの農園に植えるグレープフルーツの苗木代を引き受けることを決定し、同時にグレープフルーツ精油の長期的調達に関する合意に至った。
同社はグレープフルーツ原産国における調達や製造を通して、持続可能な供給を確保すると同時に、産地の環境、生産者及び地域社会の支援を目指していく。
※高砂香料工業の「TaSuKI」プロジェクト
同社が行っている持続可能な調達に関するプログラムで、本件はこの一環となる。サプライチェーンを上流に遡り、原産国における調達や製造を通して、持続可能な供給を確保すると同時に、それぞれの産地の環境、生産者及び地域社会の支援を目指している。