一丸ファルコスは、コメ由来の植物性乳酸菌「ラ・フローラ K-1」(化粧品表示名称・乳酸桿菌)の発売を開始した。中国INCI(International Nomen- clature for Cosmetic Ingredients)対応の製品。
ラ・フローラ K-1は、国産米由来の乳酸菌Lactobacillus casei subsp. casei K-1<ラクトバチルス K-1>の不溶性の加熱処理菌末で、1兆個/g以上を含有する化粧品原料。表皮ブドウ球菌及びCNS(コアグラーゼ陰性ブドウ球菌)を増加させる効果を確認している。
培養表皮細胞を使った試験では皮膚を護る抗菌ペプチドや皮膚状態の改善につながる角化関連因子の増加につながる効果を確認。ヒト皮膚においても肌水分量向上作用などが確認されている。
肌フローラ(皮膚常在菌叢)は、肌表面の保湿成分やpH、免疫などの調節により皮膚のバリア機能に関わっている。肌フローラには酸性物質やグリセリンを産生する「肌の善玉菌」と呼ばれる表皮ブドウ球菌やその仲間のCNSが存在しているが、加齢により減少してしまうことが判明している。ラ・フローラ K-1の持つ肌のプレバイオティクス効果により、敏感肌やトラブル肌の改善をサポートできると考えている。
同社はこれまでも肌フローラに着目し、加齢により減少する肌の善玉菌を育て、肌フローラを改善する乳酸菌体を提案してきた。その中で、顧客の要望が高かった中国INCI対応の植物性乳酸菌の開発を続け、このたびのラ・フローラ K-1の開発に至った。加熱処理乳酸菌であるため生菌に比べ品質の安定性や耐熱性に優れ、菌による製造ラインの汚染の心配も無いことから扱いやすい。