食品素材の記事

エル・エスコーポレーション、エルゴチオネインの脳機能に関するヒト試験を終了

エル・エスコーポレーションは、タモギ茸から抽出した「アミノチオネイン®」および含有されている機能性成分であるエルゴチオネインに関して長年研究を続けてきた。このたび同品を用いて、軽度認知障害者および健常者を対象にした脳機能に関するヒト試験を終了し、近々には論文公開される予定という。

アミノチオネイン®は、北海道で無農薬栽培されたタモギ茸を熱水抽出したエキス末で、抗酸化力の高さで知られるエルゴチオネインを1%以上含有する。アミノチオネイン®には抗酸化作用や抗うつ効果、脳への活性作用があることが調べられており、大学との共同研究ではマウスによる記憶学習能の向上効果を確認している。メカニズムも明らかで、エルゴチオネインがOCTN1を介して体内に取り込まれる、ということが分かっている。

脳機能素材は脂溶性が多いが、アミノチオネイン®は水溶性であるため、飲料や液体などにも使えるという応用範囲の広さが特徴。また、タモギ茸にはうまみ成分が含まれており、アミノチオネインも味が良く、うまみが感じられることから、一般食品にも配合することでうまみ付与の効果も期待できる。

同社では今後、アミノチオネイン®の拡販や、エルゴチオネインの機能性に関する認知度向上に向けて、全社一丸となって取り組んでいく方針。

関連記事

  1. オリザ油化、米国における臨床試験で紫茶の運動機能向上作用を確認
  2. 三菱ガス化学のBioPQQ™が新規食品(Novel Food)と…
  3. タモギタケ抽出物「エルゴチオネイン」で認知機能速度改善用の組成物…
  4. 風味にこだわった卵白素材を新発売
  5. 酒石酸相場が高騰 欧州ブドウ2年連続の不作の懸念が強まる
  6. 国内クエン酸、今秋にも2次値上げへ
  7. ミニブック発行で「トレハ」の和食での利用を推進
  8. 池田糖化、加工食品に利用しやすい粉末状の冬虫夏草(サナギタケ)を…

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2025

PAGE TOP