三栄源エフ・エフ・アイは、かねてからトマト色素をベースに水分散化した製剤「リコピンベース」を展開しているが、このほど原料供給元のイスラエル・ライコレッド社と販売協力契約を結び、同社のトマト色素を利用した日本国内の飲料製品について、色素製品を独占的に販売することとなった。トマト色素を用いた飲料の赤色着色のほか、主成分となるリコピンの健康機能を活かした機能性飲料なども視野に入れる。
トマト色素は、ナス科トマト(Lycopersicon esculentum MILL.)の果実より抽出して得られたもので、主色素はリコピン。濃厚感のある赤色を呈し、食品のpH変動による影響を受けないこと、さらに健康イメージが強いことから飲料、デザート、魚肉製品等で幅広く利用されている。三栄源エフ・エフ・アイは20年以上にわたり、独自の製法により食品中においても高い安定性を保つことのできるトマト色素製剤「リコピンベース」を展開しており、着色料としての利用を促進してきた。
今回の契約締結を機に、トマト色素の利用実績が少ない新分野へも展開していく予定。赤色の明色化など、色調の改良にも取り組み、製品の開発を共同で進める。現在、Kosher、Halal認証を取得した製剤にも取り組んでおり、海外市場へも積極的に展開していく計画。飲料はもちろん他の食品分野におけるトマト色素のさらなる利用拡大を目指す、としている。