アルギン酸メーカーのキミカは、新たにCMCブランド「キミカCMC」を立ち上げ、水溶性増粘安定剤として商品展開を開始する。
長年培ったアルギン酸の技術ノウハウを活かし、高品質でコストパフォーマンスに優れたCMCを同社独自の品質保証体制で販売していく計画。高粘度から低粘度まで各種取り揃えており、ユーザーの要望に対応していく。
CMC(カルボキシメチルセルロース)はパルプなどから作られるセルロースの加工品で、食品、医薬品、化粧品の増粘剤として、また繊維染色に用いる捺染用糊料や、養殖魚の飼料を結着するバインダーとしても利用されている。キミカCMCは、千葉プラントで最終加工されており、食品用、捺染用、飼料用それぞれの用途に最適な製品をラインナップした。
今後、CMCとアルギン酸との製剤も手がけていく予定。食品分野では飲料やバッターミックスのほか、とろみ剤や嚥下食品用途、介護食関係なども視野に入れ、市場の可能性を探る。