ケリー・ジャパンは、大豆、エンドウ、米、小麦など各種植物たん白・ペプチド製品を揃えている。水溶性製品や、飲料向けの溶解性の高い製品、吸収性の良い製品など様々なグレードをラインアップし、顧客のニーズに最適な製品を紹介している。
特に提案しているのがアスリート向けプロテインバー。バーにペプチドを用いることで消化吸収性を良くした製品ができる。また、グルタミンは筋肉の疲労回復に効果的であることから、グルタミン含量が多い小麦ペプチドを回復系の製品に訴求している。なお、高齢者のサルコペニアやフレイル予防のためのたん白配合製品を作る際には、アミノ酸の吸収性を高める機能を持った乳酸菌などと組み合わせ、効率よくたん白を摂取できるような商品設計を勧めている。なお、植物たん白を使った代替肉や代替乳製品へのニーズも徐々に高くなっており、顧客からの問い合わせも増えてきているという。
同社がこれから注力していく素材が米ペプチド。ケリー社が米たん白を製造するスペインの企業を買収したことで拡販の環境が整い、日本でも米ペプチドの積極的な拡販に乗り出す。
ペプチドは消化吸収性が良いので栄養補給素材として使われているが、培地としての利用も多い。最近は乳酸菌や発酵食品の人気が高く、乳酸菌や酵母などの培養向けの需要が増えている。米ペプチドを培地に用いることで、植物由来の培地で発酵させたという点をアピールでき、乳酸菌や発酵食品の差別化につなげることもできる。