ニレコでは、自社開発したデスクトップ型「近赤外分析計A8850」(写真)の販売を開始した。同社は40年以上にわたり海外メーカー製の近赤外アナライザ製品を販売してきたが、このたび、これまで培った知見をもとに独自の近赤外分析計を開発するに至った。長年の知見を基にした自社開発で高性能・低価格を実現した。
「近赤外分析計A8850」の特徴
・可視領域の400nmから近赤外領域の2500nmまでの幅広い波長領域に対応可能なモノクロメータを搭載しており、様々な物質の非破壊検査用途に活用できる。測光範囲は2.0AU。
・大型のグレーティング(回折格子)の採用により測定精度を高めるとともに、グレーティング制御の最適化により分析対象物を1スキャン当たり0.5秒で行うことができる。
・装置内にX-Yステージを搭載し、ユーザーニーズに合わせた自由度の高い分析を行えることに加え、アタッチメントとセルの組み合わせにより、1台で粉体、固体、連続測定などを実施可能。
・ソフトウェアは操作者の使いやすさを追求。
・従来のハイエンド近赤外分光装置に比べ、大幅な価格低減を図り高いコストパフォーマンスを実現。
近赤外アナライザは、測定対象に近赤外線を照射し、吸光度の変化を測定することで対象の成分を非接触・非破壊で迅速に測定する装置。農業や食品産業、医薬品や化学プラントなどのケミカル産業における研究開発分野や生産分野で幅広く活用されている。
ニレコは本装置の発売により近赤外アナライザを従来以上に活用しやすい環境を提供していきたいとしている。
詳しくはこちらもご覧ください⇒ http://www.nireco.jp/index.html