保土谷化学工業アイゼン営業部は、Halal対応の天然色素製剤を強化するため、新たに油溶性のパプリカ色素製剤「カプロチン」シリーズを拡充した。濃度、色調調整により5アイテムを用意しており、諸条件に対する安定性が高く、退色しにくい特徴を持つ。東南アジア地域の畜肉加工品などをターゲットに市場開拓している。
同社はかねてから、独自の乳化技術や蓄積したノウハウを駆使し、Halal性の認められる原材料を用いて、国内で流通する従来品と同等レベルの安定性や分散性を実現した乳化タイプの色素製剤2種(パプリカ、カロテン)を販売している。
「パプリカカラーHAL」は、近年各国で人気の高いカニカマをターゲットに開発された水分散型乳化製剤で、橙~赤色の色調や諸条件に対する安定性や分散性を考慮した。最近はすり身需要の高いベトナムからの引合いも多く、中国からのサンプル依頼も増えている。
「βカロテンHAL」は菓子類や乳製品、飲料などの用途を想定して開発された水分散型乳化製剤で、クリームやチーズなどを用いた食品へ提案している。いずれの製剤も日本ムスリム協会から認証を受け、Halal対応の専用設備での供給体制を整えている。
今後、ドイツ・デュッセルドルフと米国・ニューヨークにあるグループ会社を通じて、海外ニーズの高いカラーリング提案にも注力していく計画である。