三洋貿易グループの三洋ライフマテリアルが10月1日に発足し、営業活動を開始した。
新会社は三洋貿易の100%子会社で、医薬原料・ファインケミカル中間体に強みを持つアズロと、有機酸類を中心とした食品添加物を展開するNKSコーポレーションが合併して誕生したライフサイエンス分野の原料・素材を幅広く取り扱う専門商社。三洋貿易からはホットメルト接着剤関連資材とコンクリート打継面処理剤「トライテックス」の2事業が移管されている。ライフサイエンス分野への貢献とさらなる事業拡大に向けて、これまで培ったノウハウをもとに商材のバラエティー化も図っていく考え。
新会社は医薬原料事業部、精密化学品事業部、化成品事業部、接着事業部の4つの事業部門、総勢18名から構成されており、グローバルネットワークを駆使し、顧客ニーズに合った商材を国内外に展開する。
化成品事業部では、旧NKSコーポレーション時代から手がけてきたグルコン酸関連素材やアジピン酸をはじめ、乳酸、クエン酸、酢酸ナトリウムなど有機酸類を幅広く取り扱う。これまで販路を築いてきた食品向けや工業向けに加え、JP規格の医薬品グレードを拡充し、他の事業部門との連携も視野に入れ、市場開拓していく考え。三洋貿易グループの持つ米国、中国、東南アジアなどのチャネルを活かし、魚由来のコラーゲンなどの健康食品素材や酵母エキスなどの調味料、食品素材なども展開する。