アルギン酸メーカーのキミカは12月21日に、第4回「ジャパンSDGsアワード」における特別賞「SDGsパートナーシップ賞」を受賞したと発表した。
キミカは長年にわたり継続的に本業の事業活動を通じてSDGs達成に貢献してきた。経済価値と環境価値、社会価値の共存を実践した取り組みは、国際的なロールモデルとなるものとして高く評価されている。
【SDGs達成に向けたキミカの取り組み】
●生きた海藻を刈り取ることはせず、浜辺に打ち上げられた漂着海藻を有効活用して、有用で付加価値の高い素材(アルギン酸)を生産
●電力・熱源を使用しない製造方法を確立
●30年間にわたり継続的かつ安定的にチリの漁民から海藻を買い取り、投機的な海藻乱獲を抑制し、チリ漁民の収入安定化に寄与。チリの農家や地元住民に対して土壌改良材や飲料水を無償で提供し、生活水準の向上を支援
●1980年代からチリ現地の漁民と共同で海藻乱獲を防ぐための活動に取り組む。チリ沿岸での海藻養殖を支援して海藻資源保全に貢献
●環境負荷低減に向けた様々な投資を積極的に行う
●チリプラントにてアルギン酸を抽出したあとの海藻残渣を土壌改良材として有効に活用してワイン用のブドウ栽培に挑戦
本賞は、SDGs推進本部(本部長:菅内閣総理大臣)が主催し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて優れた取り組みを行う企業・団体等を表彰する制度。受賞者は、NGO・NPO、有識者、民間セクター、国際機関等の広範な関係者が集まるSDGs推進円卓会議構成員から成る選考委員会の意見を踏まえて選出される。
同社は今後も、本業の事業活動(アルギン酸の製造・販売)を通じてSDGsの達成に貢献し、ひとと地球にやさしい会社を目指す。