丸善薬品産業は、食品素材のラインアップ強化を図るため、新たにインド・ソニックバイオケム社製の大豆たん白の取扱いを開始した。インド現地で栽培されるNon-GMO大豆を原料に作られた粒状大豆たん白製品でコストダウン効果やBCPの観点から訴求していく意向。これまでに培った販路をもとに、畜肉加工品や水産加工品をはじめ幅広い分野へ紹介をしていく。
輸入元のソニックバイオケム社(Sonic Biochem Extraction Pvt.Ltd.,)は、加工食品、加工肉、栄養補助食品、ヘルスケア、飼料、化粧品向けのNon-GMO大豆やヒマワリ原料を製造するインド有数の穀物加工メーカー。世界50カ国に輸出している。丸善薬品産業では、マレーシアのグループ子会社を通じて現地の大手バーガーチェーンのパティなどに同社の大豆たん白製品を販売してきた経緯があり、このほど日本市場への供給体制を整え、汎用性の高い粒状大豆たん白を販売していくこととなった。たん白含量は56%以上でフレーク状の粒径サイズは3mm以上。一般生菌数は2万個/g以下に規格している。
インドでは通常6-7月にかけて作付し、10-11月に原料大豆を収穫しており、南米(ブラジル・アルゼンチン)や国内から調達しているユーザー等に対し、米国・中国以外の第3の北半球ソースとして提案する。
今後、自社で取り扱うキサンタンガムなどの増粘剤や甘味料、調味料、有機酸類など食感改良や調味・マスキングに効果的な食品添加物・食品素材とともに幅広く提案していく考え。今年11月から開始した5カ年計画(MARUZEN VISION 25)の経営方針も踏まえ、環境対応やSDGsの観点からも訴求していく。