日本豆乳協会は、2020年の豆乳市場の動向について、豆乳類の生産量は430,534kLと過去最高の生産量となり、前年比5.3%増を記録したと発表した。コロナ禍において外食需要が減少するなか、宅内での利用が促進されたと考えられている。
四半期ごとの調査では、2020年10-12月期の豆乳生産量は108,412kL(101.6%)となった。分類別に生産量をみると、
・豆乳(無調整)31,185kL(98.8%)
・調製豆乳 54,112kL(104.5%)
・果汁入り豆乳飲料 4,042kL(100.2%)
・フレーバー系の豆乳飲料(その他)(コーヒーや紅茶など) 14,596kL(95.3%)
出荷量においても生産量と同様の傾向を示した。
昨年同期を下回るカテゴリーについては、コロナ禍において、外食需要が減少したこと、テレワークの推奨でオフィス街等のコンビニでの利用者減などから、やや減少に転じたと分析している。一方で、調製豆乳を中心に宅内需要は引き続き増加傾向にあり、家庭内での豆乳の普及が進んでいると考えている。
2020年においては特に「豆乳(無調整)」や「調製豆乳」の愛飲者が増加傾向にある。
・調製豆乳は2008年から倍以上増加 95,832kL(2008年)⇒ 209,289kL(2020年)
・豆乳(無調整)はこの10年間で約6倍 20,999kL(2008年)⇒ 125,035kL(2020年)
生活者への豆乳の飲み方、食べ方、料理などの提案が受け入れられ、日常的に鍋や料理に加え、コーヒーや紅茶等にも気軽に使用するようになってきたことなど、家庭において豆乳を愛飲する習慣が浸透してきている。