関連トピックス

オリザ油化、ヒト試験でトマト種子エキスの肌弾力改善作用を確認―抗糖化と肌弾力の機能性表示食品を目指す

オリザ油化は2018年に上市した「トマト種子エキス」について、肌への効果に関する機能性研究を重ねており、有効成分がサポニン成分である「リコペロサイドH」であること、コラーゲンやエラスチンのリサイクル促進作用、保湿・バリア機能促進作用、アトピー性皮膚炎モデルマウスの症状改善作用などの機能を解明している。

そしてこのたび、肌への効果を検証したヒト臨床試験によって、トマト種子エキスの摂取が糖化ストレス軽減による肌弾力改善作用を有することを明らかにした。

【臨床試験】
外部CRO機関にてランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験を実施
健常な成人女性44名を対象にトマト種子エキス-Pを1日あたり200 mg、8週間継続摂取による肌弾力に及ぼす影響を評価
【結果】
●弾力パラメーターである総弾力性(R2)、正味の弾性(R5)、回復弾性(R7)において有意な効果が確認された。これら3つの値は加齢に伴い減少することが報告されており、肌の弾力指標として用いられている。
●糖化ストレスのバイオマーカーである血中ペントシジン量において、摂取8週後でのトマト種子エキス摂取による有意な減少が確認された。肌の糖化によりコラーゲン繊維が破壊されて肌弾力が失われる、ターンオーバーが起こりにくくなるなど肌の老化現象が起こることが知られており、肌コンディションの維持と抗糖化には密接な関係があるとされている。

これらの結果より、トマト種子エキス-Pの継続摂取によって、糖化ストレスの減少をメカニズムとして肌の弾力が維持されることが明らかになった。なお同社は本試験内容をもとにした特許出願も終えている。今回の臨床試験結果の査読付き学術論文への投稿を含め、機能性表示食品への申請準備を進めている。リコペロサイドHを関与成分とした、糖化ストレス軽減による肌弾力維持機能をヘルスクレームとする商品が可能と考えている。

関連記事

  1. ツバメの巣エキスにおいて、タイトジャンクションの形成を促進し、皮…
  2. 噛むことと健康との関連性を研究する研究会が発足
    調査研究を…
  3. アサイーの造血機能に関する研究を発表
  4. 食感の経時変化の評価 冷菓の「リッチ感」解析に応用
  5. 紅麹原料とベニコウジ色素との違いを示す比較表を公開
  6. 不二製油、DHA・EPA含有油脂「プロレア®」の記憶機能試験など…
  7. キミカ、世界水準の研究設備と環境性能を備えた新社屋が竣工
  8. 専門知識を持つ人材で、商品開発、機能性表示食品届出をサポート

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

海外展示会のツアー開催

「食品と開発」では海外の食品展示会に合わせたツアーを開催しております。渡航や展示会入場に関する手続きを省け、ツアーならではのセミナーなどの企画もございます。
  資料請求は【こちら】

■2025年予定
IFT FIRST 2025
・7月13~16日 米国 シカゴ
Fi Europe
・12月2~4日 フランス パリ

■2026年予定
Natural Products Expo West
・3月3~6日 米国

食品開発展2025