オリザ油化のマキベリー抽出物「MaquiBright」は、ドライアイ予防、治療効果を有する旨の特許をアメリカで取得した。2012年の上市以来、日本、欧州、カナダ、イスラエルおよび韓国にて特許を取得しており、今回、アメリカでも取得となった。
同社は、マキベリー抽出物(総アントシアニン約35%、デルフィニジン約20.0%)についてモデルマウスによるドライアイ予防・治療作用についての評価を行ったところ、マキベリー抽出物20mg/kg投与群で、未投与群と比較して有意に涙液分泌量が増加した。この結果より、マキベリー抽出物は涙液分泌能の低下を抑制する作用を有することが確認された。
また、マキベリー抽出物と他のベリー系の抽出物(ビルベリーおよびカシス)の作用を比較したところ、他のベリー系抽出物は、1日目に涙液分泌の大幅な低下がみられたが、マキベリー抽出物では1日目においても涙液の大幅な低下が起こらなかった。実験期間を通しても、マキベリー抽出物が大幅に涙液分泌量の低下を抑制することが確認された。
「MaquiBright」のドライアイ改善作用については臨床試験においても良好な結果が得られている。1日のパソコン作業時間が4時間以上の健康な日本人男女74名を2グループに分け、試験食グループに「MaquiBright」を60 mg/日、4週間継続摂取させた。その結果、涙液量を測定するシルマーテストにおいて、VDT作業前および作業後における摂取前後の比較で有意な改善が確認された。自覚症状アンケートにおいても、目の疲れ、肩こりなどの項目で有意な改善が確認された。同社は本結果をもとに「MaquiBright」を用いた機能性表示食品申請を進め、受理実績も重ねている。