ダイセルではザクロ果皮から抽出したエラグ酸の腸内代謝物であるウロリチンA(製品名ウロリッチ(TM))の開発に成功、細胞を再活性化するウェルエイジング素材としてサンプルワークを開始した。
ザクロ抽出物の有効性としては、ザクロ抽出物中のエラグ酸が腸内細菌によりウロリチンに変換され、機能が発揮されることが判明しており、ウロリチンAの機能性としては細胞の恒常性を保ち、新陳代謝を促すオートファジーやサーチュイン遺伝子1の活性化などにより、細胞を再活性化することが報告されている。ウロリチンAはサーチュイン遺伝子の活性化により、肌関連では紫外線により損傷を受けたDNAを修復することで皮膚の老化を防ぐ可能性や、シミ、そばかすなどの原因となるメラニンの産生抑制などに期待できる。
同社は世界で初めて複合微生物系での発酵法を用いて代謝物であるウロリチンAの生産に成功し、今後独自の臨床試験も重ねながら市場開拓を行っていく。