甲陽ケミカルは、鳥取県境港工場(キトサン製造ライン)にて17 日午前 8 時 53分頃に発生した同社社員の被災事故について、第一報となるお詫びと概要を報告した。
同社の報告によると、稼働前点検のため同社社員が反応槽に入ったところ、異変を感じて直ちに脱出しようとしたものの、そのまま意識を喪失し当該反応槽内に転落。救出のために中に入った別社員も同じく意識を喪失して転落してしまった、という。両名は救急搬送の上、懸命な治療対応が行われている。
今回の事故ついて、現在、社を挙げて原因究明に取り組んでおり、調査チームを設立し、関係各庁の指導を仰ぎながら事実確認を進めている。
反応槽は実況見分のため稼動を停止中。捜査機関からは他機器の稼動については問題ない旨が伝えられているものの、専門家及び関係各庁の指導を仰ぎ、安全性の確保を第一に再稼働を決定する予定、としている。
引き続き、情報共有を行いつつ、安定的な供給の維持を図っていくとし、グルコサミンやキトサンなど在庫品に関しては今まで通りの出荷対応をする。
再発防止に向けた全社の取り組みを一層強化し、一刻も早い原因究明に努め、関係省庁の指導も仰ぎ適切な対応を実施していく、としている。